闘病記


小さい頃は
背が低くて
細くて
走るのが遅くて、
徒競走ではいつもビリ。
ソフトボール投げは女の子より飛ばせなかった。。。

小学校高学年になり、
相変わらず徒競走はビリだったけど、長距離はだんだん順位を上げていった。
中学校は同学年の男子が約150名。中学2年の長距離走で7位まで順位があがって喜んだつかの間。
弁膜症が発見された。

学校の検診でわかったものだから、かなり注視され、
学校対抗の駅伝大会の出場タイムを切ってたものの、出してもらえず、Bチームになんとか出してもらうように頼み込んだ事もあった。

体が細く、低血圧だったから、よく貧血を起こした。
みんな心臓と思ってすぐ休ませてくれたけど、みんなと一緒に走れない事が出てきた。
学校の先生に恵まれず、中三の時は先生の陰湿ないじめを受け、点数が悪くないものの成績が悪く、内申点がズタボロ。

私立高校にあがって体格は変わらず
電車の中で2度、チャリで通学中も1度貧血でぶっ倒れたっけ。
電車の中で倒れると病院に直行。検査入院した事もあった。チャリでぶっ倒れた時は、テストがあった日で最悪だったなぁ

大学は志望した所、学部に合格。
元々地質調査に興味があったので、業界では非常に評判の良かった学部学科に入学できたのは本望だった。

大学の入学式
人生が変わった日だった。
学科ごとバスで移動。同じ学科の新入生が集まる。
僕の隣はガタイが良く、高校まで柔道をやっていたS。隣に僕が座ったら本当に爪楊枝みたいw

で、そこに人生を変えた出会いがあった。
前に座っていた新入生に見えない人。
同じ学部の院生で、大学院の入学生。
その方がライフセービングクラブの方。
サークルにライフセービングはどう?って誘われた。
勿論誘われたのは僕ではなく隣のS
でも、隣で聞いてた僕には凄く興味があった。
部活ではなく、サークル。しかも命を尊い活動する。

もう迷いは無かった。

サークル説明に足を運んだ。
そこで見たのは先輩の笑顔。
すっごくキラキラしているのを憶えている。
充実に満ちた顔がみんなかっこ良く見えた。
そのあとの先生が持ってきた一枚の紙が印象的だった。
車いすに乗ったライフセーバーのチラシだ。
「誰でもライフセービングができる!
泳ぐのが遅くても、
走るのが苦手でも、
声掛け一つで命を救う事ができるんです。」
と、
しびれた、、、
そして、ここなら伸び伸び活動できる!
ここで活動したい!!
って思った。
これがライフセービングの出会い。

ライフセービング活動は楽しい事だけでは無かった。
もともとそんな泳げなかったし、資格を取るのも必死だった。
プールの水でお腹いっぱい、ゲップしながら帰った日々が続く。
海もそうだった。海水でお腹いっぱい、鼻水が滝のように流れ、目も赤く人には見せられない顔だったw。

ガードも大変だった。
一年目は必死だった。
がむしゃらでなく必死だった。
異例の二年目チーフだった。
責任が凄く重かった日が続いた。
三年目は同期と分け合った。
素敵な仲間、最高の後輩達。安心して監視ができた。

そして、体が大きくなって行くのが嬉しかった。
身長も少しだが伸び、筋肉が付いていく体にバネが付いた気分で嬉しかった。
足も早くなった。
置いてけぼりの僕が、みんなについて行けるようになった。
考えも余裕ができた。
凄く身長が伸びた感じがした、視野が広がった。
本当に嬉しかった。

素晴らしい妻と出会い。笑顔が最高の二人の娘に恵まれた。
これもライフセービングの出会いが無ければ、妻との出会いが無かったと思う。
そして、その娘がライフセービングを始めている。
みんなについて行こうと頑張った僕の後ろに娘が追っかけてきてるのだ。
こんな幸せは無い。

明日手術だけど、この病気が僕の人生を劇的に変えた。
ライフセービングと出会えた。
この病気。本当にニクいヤツだ。

今日学生時代のライフセービングクラブの同期から花束と応援のメッセージが届いた。
メッセージの中には同期だけでなく、後輩から先輩、大先輩。そして恩師まで。。。

中盤あたりで、同じ浜を監視した同期3人が連続で出た時は
子供達が目の前にいたけど大粒の涙がこぼれ落ちた。

凄く
幸せを噛みしめていた。

みんなに会いに行く事でいっぱいになった。

一秒でも早く元気になろうと。

そんな時に外科医の先生が様子を見に来て
まいっちゃった(;´Д`A ```
せっかく感動していたのに〜

という事で、
今日は忘れられないプレゼント頂きました。

_DSC0122

_DSC0126

ほんとおまえら最高だよ。
見てろよ!誰よりも元気な同期になってやる!

やっと手術日が決まりました。
決行日は4月28日です。(予定は24日だったのですが、深刻な方がいるらしく交代。)
そして昨日どのような手術を受ける事になったのか詳しく説明を頂きました。

ある程度推測して自分の予想をメモっておいたんですが、的中。
病名「先天性二尖弁・感染性心内膜炎による大動脈弁狭窄兼閉鎖不全」
術名「大動脈弁置換術」(機械弁)

簡単に説明すると、
胸切って、真ん中の胸骨を縦に切って、心臓を人工心肺に循環させて、心臓止めて、心臓チョキチョキ切って、中にある弁を人工弁に交換しちゃう手術です。
手術の流れ(僕調べ)

人工心肺の図

機械弁

機械弁の動き(横)

簡単に書いちゃいましたが、大手術で、全く自覚症状の無い元気な私ですが重症度レベル4らしく、本来ならば体を動かすのが不可能な状態らしいです。(私は先天性の病気であり、重度の心臓でも体が慣れてて、普通に動ける)。
掘り下げて書くと「圧較差74mmHg」という数値が出ており、例えば血圧が上120だとしたら、120の血圧を出すのに左心室では圧較差を足した194の血圧がかかっているらしいのです。
atsukaku
それで左心室の内膜に負担がかかり心臓肥大に繋がるらしいのです。
今回はこれだけでなく細菌による被害、炎症もありますけど。
手術のリスクも高く術中は1~2%。術後は10~15%と言われています。
術後のリスクは細菌類によるリスクで、リスクを回避する為に手術まで抗生物質を打ち続けなければなりません。

大雑把にこんな感じです。
手術日が決まって安心しました。あとはそれまでの暇な時間をいかに過ごすかという事。そして手術の為に体力を付けるという事。

病院からの眺め、とてもいい。
ほんとはこの写真の右手に、真っ白にそびえ立つ朝日連邦も入ったらサイコーなんだけど。
問題は窓が汚い。外に出て窓を拭きたい!

2014-04-19-09.10

今日は友人2人、部下1人来てくれた。

ノンアルコールに桜の花持ってきてくれた友人には感動!(勿論制限ないのでOKです♪)
クゥーッ!
ノンアルコールとはいえビールテイストうめー!
入院前はもうビールすら受け付けなかったから、回復してる感が実感できて嬉しかった〜
そして外に出れないのを知って桜の花を持ってきてくれてありがとう。
粋な計らい。
花を感じる嬉しさ、手が震えました。

あと、用事のついでとはいえ
埼玉からここに来てくれた友人感激!
もう話が止まらなかった。。。(^_^;)
持ってきてくれた「飲む梅ぼし」期待を裏切る美味さ。
ビタミンCで点滴で荒れたお肌回復しちゃうぜー!

会社の部下も2回目で手ぶらでふらっと寄ってくれたのが堅苦しさなくて嬉しい。
早く退院したいな。

というか、未だに来週予定の手術がハッキリしないってどういう事だ!
来週月曜には障害者になっちゃう予定なんですけど。

昨日。ジジョが近所の河原から水仙を摘んで持ってきてくれた。
今年間近で自然な花を見ていなかっただけ嬉しい。
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今朝は今限定販売のフラペチーノを
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体重が減り続けてるので、補給していかないと。
あ、とても美味しかったデスヨ。そんな入院生活26日目。

!26日目!!
そんな経ってしまったのか!

フロアから出られる許可をもらった!
でも点滴くんを常に側に引き連れてですが。。。
増税なって初めて買い物したよ!
といっても新聞一部。増税したのかさっぱり。
売店に並んでる商品の数々を眺め、なんか感動。
唯一読んでるマガジンがあったので立ち読み。といってもはじめの一歩しか読んでないので、今週は休載と知り結局読まず。

どの位高くなった?とか、漫画でどの位話が進んでいるのか?とか、全く実感せずにぷち浦島太郎気分で部屋に戻りましたとさ。

2014-04-11-09.36

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